Nintendo Switchを使ううえで、寿命が気になる方は多いでしょう。寿命は明確に決められていませんが、毎日使用すると2~3年ほどでバッテリーが劣化し始めます。また、保証期間は新品で購入してから1年間です。
また、使用環境や頻度によっては、さらに寿命が早くなる場合もあるでしょう。この記事ではSwitchの寿命の目安や寿命を迎えた時の対処法を紹介します。なるべく寿命を延ばすコツも参考にしてみてください。
【この記事で分かること】
・Switchの寿命のサイン
・Switchが寿命を迎えたときの対処方法
・Switchの寿命をなるべく伸ばすコツ
Switchの寿命は明確には決められていない
Switchの寿命は明確に決められていません。ただし、内蔵されているバッテリーは充放電を繰り返すと、使用できる時間が短くなります。充電しても使える時間が極端に短くなったのなら、バッテリーの寿命が近づいていて買い替えのタイミングと言えるでしょう。
以下の表は、公式サイトで公開されているバッテリーの劣化の目安です。Switchを毎日使用しているのであれば、バッテリーの寿命は2〜3年が目安になります。
機種名 | バッテリーの劣化具合 |
---|---|
Nintendo Switch本体 | 約800回繰り返して充電すると、新品購入時の約80%まで減少する |
Nintendo Switch Lite本体 | 約800回繰り返して充電すると、新品購入時の約80% |
Joy-Con | 約500回繰り返して充電すると、新品購入時の約80%まで減少する |
Nintendo Switch Proコントローラー | 約500回繰り返して充電すると、新品購入時の約70%まで減少する |
参考:【Switch】本体やコントローラーの内蔵バッテリーの寿命はどれくらいですか?
Switchの寿命が近づいているサイン
Switchを購入してから2~3年以内でも以下の症状が出ているなら、寿命が近づいているかもしれません。
- プレイ中に発熱する
- バッテリーがすぐになくなる
- 画面が焼き付いている(有機ELディスプレイの場合)
- カードが読み込めない
- 映像や音声が出ない
- 通信エラーが頻出する
それぞれの症状について詳しく見ていきましょう。
プレイ中に発熱する
プレイ中にSwitchが発熱する場合は、寿命が近づいているかもしれません。
Switchには内部の熱を排出するためにファンが内蔵されているため、プレイ中に多少発熱する程度では問題ないでしょう。
ただし、ファンの音がいつまでも大きいままだったり、いつもと違う音がしたりするのであれば、本体の異常が原因で発熱している可能性があります。
またSwitchには、高温になりすぎないように自動的にスリープする機能が搭載されています。発熱が理由で頻繁にスリープ状態になる場合は、Switchに異常が起きているかもしれません。
バッテリーがすぐになくなる
バッテリーがすぐになくなる場合も、寿命が近づいている可能性があります。
前述の通り充放電を繰り返していると、Switchのバッテリーが劣化してしまいます。本体やコントローラーをフル充電しても持続時間が短い場合は、バッテリーが寿命である可能性が高いでしょう。
Switchのバッテリーの時間の目安は下記のとおりとなります。
機種名 | バッテリーの持続時間の目安 |
---|---|
Nintendo Switch本体(有機ELモデル) | 約4.5時間~9.0時間 |
Nintendo Switch本体 | 現行モデル : 約4.5時間~9.0時間旧モデル: 約2.5時間~6.5時間 |
Nintendo Switch Lite本体 | 約3.0時間~7.0時間 |
Joy-Con | 約20時間 |
Nintendo Switch Proコントローラー | 約40時間 |
参考:【Switch】本体やコントローラーのバッテリー持続時間を知りたい。
また、Switch本体が空の状態でフル充電するのにかかる時間は、3時間程度が目安です。それよりも大幅に時間がずれるようなら、バッテリーが劣化していることが考えられます。
画面が焼き付いている(有機ELディスプレイの場合)
画面が焼き付いていることも、寿命が近づいているサインの一つです。
有機ELディスプレイは、ピクセルごとの有機EL素子が発光して画像を表示する仕組みです。同じ画像を長時間表示しつづけると、画面が焼き付きを起こしてしまい、画面を切り替えても表示がわずかに残る場合があります。
焼き付きは有機ELディスプレイの特性であるため、任天堂の公式HPでは故障や不良ではないとされています。ただし、画面に表示が残り続けて気になるようなら、修理や交換のタイミングといえるでしょう。
カードが読み込めない
カードが読み込めない場合も、Switchの寿命が近づいているのかもしれません。
ゲームカードの端子が摩耗していると、カードを入れても正常に読み込めない場合があります。別のカードを差し込んでも読み込めない場合は、本体側の異常が考えられるでしょう。
本体を再起動しても改善しない場合は、内部が劣化しているか故障している可能性があるため、修理を検討するのがよいでしょう。特に発売から数年が経過している場合は、早めに対応することをおすすめします。
映像や音声が出ない
映像や音声が出ないのも、Switchの寿命が近づいている可能性があります。
映像が表示されず何も操作できない場合は、画面が真っ暗なままでフリーズしている可能性があります。その場合は電源ボタンを12秒以上押してから電源をONすると、本体がリセットされて改善される場合があります。
それでも解消されない場合は、ケーブルの接触不良や断線が考えられるでしょう。特にケーブル類は物理的に露出しているため、知らないうちに断線や接触不良になりやすい部分です。
ケーブルを交換すれば解消する場合がありますが、コネクター自体が経年劣化し接触不良を起こしている可能性もあります。その場合は修理して交換する必要があるでしょう。
通信エラーが頻出する
通信エラーの頻出も寿命が近づいているサインです。例えば長時間のプレイや負荷の高いゲームを起動していると、本体が高温になり通信エラーが発生することがあります。
また、起動するゲームやアプリによっては、本体のメモリが不足すると通信エラーにつながるケースもあります。ほかにも、サーバー障害やインターネット環境の不具合、プロバイダー側の障害なども通信エラーの原因です。
Switchの寿命をなるべく伸ばすコツ
Switchをできるだけ長く使うためには、日頃の扱い方が重要です。ゲーム機は精密機器なので、使い方次第で寿命が大きく変わります。
また、ソフトウェアの管理も大切で、最新のバージョンに更新することで動作の安定性が向上します。ここでは、Switchの寿命を伸ばすために気をつけたいポイントを紹介します。
充電しながら遊ばない
Switchの寿命をできるだけ長く保つためには、充電しながらのプレイを避けることが大切です。充電中は本体が発熱しやすく長時間その状態が続くと、バッテリーや内部部品の劣化が早まる原因になります。
特に高負荷のゲームをプレイしながら充電すると、熱がこもりやすくなり故障のリスクが高まります。
また、遊んでいないときでも電源を入れたままだとバッテリーは消耗し続けるため、劣化が気になる場合は充電時に電源を切るとよいでしょう。定期的に電源をオフにして休ませることで本体の負担を軽減し、より長く快適に使用できるようになります。
定期的に掃除をする
定期的な掃除も、寿命を伸ばすうえで大切なことです。
Switchにホコリがたまると排熱の効率が落ち、本体内部に熱がこもりやすくなります。特にケーブルの差込口や排気口、吸気口はホコリがたまりやすい部位です。
掃除をする際は本体の電源を切った状態でエアダスターやハタキを使うと、効率よくホコリを取り除けます。また、掃除機のノズルを使って通気口やファンの周りを清掃すると、ホコリが舞うことなく取り除けるでしょう。
汚れは何もしなくても溜まるため、1週間に一度のペースを目安に掃除することをおすすめします。
風通しの良い場所に設置する
Switchを設置する際は、メッシュラックのような風通しの良い場所を選ぶと、排熱が効率よく行われ、本体の温度上昇を防ぎやすくなります。
一方、本棚のように密閉された場所では熱がこもりやすく、オーバーヒートのリスクが高まるため避けましょう。
また、加湿器や水回りなどの湿度が高い場所に置くと、湿気が内部に入り込み、基盤の劣化や故障を引き起こす可能性があります。
設置する際は、フロントや両サイドに物を置かないように注意しましょう。
長時間のプレイを避ける
寿命をなるべく伸ばすためには、長時間のプレイを避けることも大切です。長時間プレイを続けるとSwitch本体に熱がたまり、放熱が追いつかなくなって熱暴走を引き起こす可能性があります。
熱暴走が発生すると、内部の部品が早く劣化し、結果的に本体の寿命が短くなってしまうため、注意が必要です。
初期設定では、TVモードで1時間以上操作しないと自動的にスリープ状態になります。この時間を目安に長時間プレイを避けるようにすると、熱暴走を防いでSwitchをより長く快適に使えるでしょう。
バージョンの更新は定期的に行う
バージョンの更新も、Switchの寿命を伸ばすうえで大切です。Switchは定期的にシステムアップデートが行われるため、更新しないと一部の機能が使えなくなる場合があります。また、アップデートを通じてバグの修正も行われるため、本体の長寿命化にもつながります。
本体の設定から自動更新をONにしておけば、ソフトを起動する際に自動的に更新データの確認が行われます。手動でもHOMEメニューから更新ができるため、定期的に確認しましょう。
同じ画面を長時間表示し続けない
有機ELディスプレイを使用している場合、焼き付きを防ぐために同じ画面を長時間表示しないことが重要です。
例えばHOMEメニューや設定画面を表示したまま放置しないようにしてください。静止画面が長時間表示されると、焼き付きが発生する原因になります。
また、ディスプレイの自動スリープ機能を短く設定するのも効果的です。さらに、画面の輝度を過度に上げないように注意し、適切な明るさに調整することで、ディスプレイの寿命を延ばせる可能性があります。
Switchが寿命を迎えたときの対処方法
Switchが寿命を迎えた場合、まずは修理を検討しましょう。故障箇所によっては修理で再び快適に使用できることがあります。それでも解決しない場合は、買い替えを検討してみてください。
ここからは、それぞれの方法について詳しく解説します。
修理に出す
Switchが寿命を迎えた場合、まずは修理を検討してください。修理にはメーカーによる修理と、第三者の修理業者に依頼する方法があります。
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
メーカー修理を受ける
Switchの修理は、任天堂のホームページからオンラインで申し込めます。申し込みには、ニンテンドーアカウントかメールアドレスが必要です。修理代金はコンビニ決済か代金引換となりますが、18歳以上の一般のニンテンドーアカウントがあれば、クレジットカード決済ができます。
修理に必要なものは以下のとおりです。
- 本体
- ソフト
- 周辺機器(コントローラーなど)
- 記録媒体
- 修理依頼票の印刷
- 保証書(保証期間内の場合)
修理期間は、任天堂サービスセンターに届いてから、通常10日〜2週間ほどが目安です。Switchの保証は新品で購入してから1年となっており、正常な使用方法での故障は無償でメーカー修理が受けられます。ただし保証期間が過ぎた場合や、保証対象外の修理は費用がかかります。
故障個所ごとの修理金額は以下のとおりです。(2025年2月現在)
修理項目 | 修理金額(税込) |
---|---|
有機ELモデルのCPU基板の交換 | 15,400円 |
有機ELモデルのディスプレイの交換 | 11,000円 |
有機ELモデルのCPU基板、ディスプレイ以外の部品の交換 | 4,950円 |
CPU基板の交換 | 13,200円 |
液晶ユニットの交換 | 8,800円 |
スタンドの交換 | 330円 |
CPU基板、液晶ユニット、スタンド以外の部品の交換 | 4,950円 |
※2025年2月現在の金額
修理業者に依頼する
引用:Switch・3DS・2DSの修理ならゲームホスピタルにお任せ!
Switchの修理を行っている修理業者に依頼する方法もあります。メーカー修理とは違い店頭で修理を受け付けているところが多く、すぐに修理が受けられるのが特徴です。
また、修理内容によってはメーカー修理よりも安く済む場合もあります。ただし修理業者によっては純正部品ではなく互換品で修理を行うケースも多いため、故障が再度発生する可能性もあります。確実に修理したいのであれば、ほかの方法も検討しましょう。
買い替える
Switchの寿命が近づいているなら、新しいSwitchに買い替えるのも方法のひとつです。
修理費用がかかることや再度の故障リスクを考えると、新品に買い替えて再び保証を受けた方が安心して遊び続けられるでしょう。
完全に壊れる前なら価格がつく場合が多いため、新しいSwitchの購入費用にも充てられます。ゲーム買取ゲームワールドは壊れたSwitchでも買取できるゲーム買取専門店です。査定はLINEで気軽に申し込めるので、Switchの売却をお考えならぜひご検討ください。
Switchを長く楽しみたいなら寿命を迎える前に買い替えるのがおすすめ
Switchの寿命は、明確に決められていませんが、バッテリーの劣化を考慮すると、2〜3年程度が目安となります。バッテリーがすぐになくなったり、映像や音声が出なくなったりする場合は、修理や買い替えを検討しましょう。
メーカーや修理業者に修理を依頼するのもよいですが、売却して新しい本体の購入費用に充てるのも一つの方法です。その際はゲーム買取専門店に依頼すると、壊れていても値が付きやすくジャンク品として買いたたかれる心配も少ないでしょう。
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