PS4の寿命は明確に決められていないものの、発売日からアフターサービスが終了するまでの期間と同じ5~6年程度が目安となるでしょう。ただし、設置環境や使用頻度によっては、それよりも短い期間で修理や買い替えが必要になることも考えられます。
今回は、PS4の寿命の目安や、寿命を迎えたときの対処法、なるべく寿命を延ばすコツを解説します。
【この記事で分かること】
・PS4の寿命の目安やサイン
・PS4が寿命を迎えたときの対処方法
・PS4の寿命をなるべく延ばすコツ
PS4の寿命は明確には定められていない
PS4の寿命は明確に定められていませんが、いずれのモデルも発売日からアフターサービスが終了するまでの期間はおおよそ6年間となっています。そのため、5~6年が買い替え時期の目安といえるでしょう。
各モデルの発売日とアフターサービス終了日は下記のとおりです。
モデル名 | 発売日 | アフターサービス終了日 |
---|---|---|
CUH-1000 | 2014年2月22日 | 2020年12月25日 |
CUH-1100 | 2014年9月30日 | 2020年12月25日 |
CUH-1200 | 2015年6月24日 | 2022年1月31日 |
CUH-2000 | 2016年9月15日 | 2022年12月22日 |
CUH-2100 | 2017年7月4日 | 2023年10月31日 |
CUH-7000 | 2016年11月10日 | 2023年1月31日 |
CUH-7100 | 2017年10月2日 | 2023年12月20日 |
PS4は電化製品のため、一般的には長く使えば使うほど故障のリスクが高まります。上記の期間を参考に買い替え時期を考えると安心です。
PS4の寿命が近づいているサイン
PS4の寿命が近づいているサインとしては、以下のような症状があげられます。
- 電源が入らない、勝手に電源が切れる
- 動きが重い(ラグい)
- ディスクが読み取れない、取り出せない
- 映像や音声が出ない、映像が乱れる
- ゲームやアプリの使用中にエラーが出る
- 青ランプが付く
これらの症状が起きている場合は、PS4の寿命が近づいている可能性が高いです。それぞれの症状について詳しく見ていきましょう。
電源が入らない、勝手に電源が切れる
PS4の電源が入らなかったり、プレイ中に勝手に切れてしまったりする場合は、以下のような原因が考えられます。
- 電源コードの断線や接触不良
- 安全装置の作動
- 本体内部の基盤の不具合
電源コードの断線や接触不良は、電源コードを新しいものに交換することで改善する可能性があります。
安全装置とは、本体内部が高温になった際、火災や事故を防ぐためにPS4を自動的にシャットダウンする装置です。PS4が密閉された場所や高温多湿な場所に置かれていたり、通気口にほこりが貯まっていると、本体内部に熱がこもり、この現象が起こりやすくなります。
その場合は置き場所を変えたり、掃除機などで通気口のほこりを吸い出したりすると改善する可能性があります。
対策を試しても症状が改善しない場合は、本体内部の基盤の問題が疑われるため、修理や買い替えを検討してみてください。
動きが重い(ラグい)
ゲームの動きが重かったり、コントローラーの操作に対する反応が遅れたりする症状を「ラグい」と表現することがあります。長期間使用したPS4は、ハードディスクの性能が低下し、ゲームの動作やロード時間の遅れ、フリーズといった症状が発生しやすくなります。
とくに、ハードディスクから異音がするようであれば、内部の磁気ヘッドが劣化している可能性が高いでしょう。この場合はハードディスクの交換が必要です。交換手順はSonyの公式サイトから確認できます。
また、オンラインゲームの場合は、ネット環境に問題があると動きが重くなることがあります。その場合は、ルーターの設定など通信環境を見直すことで、改善できるかもしれません。
ディスクが読み取れない、取り出せない
ディスクの読み取りエラーが起きる場合は、本体内部のレンズが汚れている可能性があります。
レンズの汚れの主な原因は、本体内部にたまったほこりです。PS4のような据え置き型ゲーム機は、同じ場所に置きっぱなしにしやすいため、知らないうちにほこりがたまることが珍しくありません。
さらに症状が進行すると、可動部にもほこりがたまり、ディスクが取り出せなくなる可能性もあるため、早めの修理を検討しましょう。
また、完全にディスクが読み込めない場合は、内部基盤が故障している可能性もあります。
ディスクが取り出せなくなった場合の応急処置は、Sonyの公式サイトから確認してください。
映像や音声が出ない、映像が乱れる
PS4の映像や音声の出力はHDMIケーブルを通して行われます。(PS4 Proの場合は光デジタル端子も搭載)そのため、ケーブルの断線や接触不良が起きていると、映像や音声が出力されないことがあります。
PS4本体背面に接続するケーブル類は外部に露出しているため、断線や接触不良が起きる可能性が小さくありません。その場合、ケーブルの交換で解決する可能性があります。
ケーブルに問題がなければ、本体側のコネクタの故障も考えられるでしょう。その場合は本体の修理が必要になります。
ゲームやアプリの使用中にエラーが出る
PS4でエラーが発生した場合、エラーコードを確認するとどのような不具合が起きているのか特定できます。
エラーコードごとの原因と対処方法はSonyの公式サイトに掲載されています。例えば「CE-37857-0」は、USBストレージが認識エラーを起こしている状態です。
ただし、エラーが頻発する場合は、部品の経年劣化などにより、本体が故障している可能性があります。
青ランプが付く
PS4の電源ランプは通常白色に点灯しますが、重大な故障やシステムエラーが発生すると青色に変わることがあります。この現象は「Blue Light Of Death」と呼ばれ、PS4の寿命を告げるサインの一つです。
電源プラグを抜き差ししたり、システムソフトウェアを再インストールすることで改善する可能性もありますが、同様の症状を繰り返す場合は修理や買い替えを検討しましょう。
PS4が寿命を迎えたときの対処方法
PS4が壊れてしまった、あるいは寿命が近いと感じたら、修理もしくは買い替えを検討しましょう。
修理に出す
PS4が故障しても、修理することで使い続けられる可能性があります。ただし、PS4は構造が複雑で、自分での修理が難しいため、基本的には専門業者に任せましょう。 専門業者に修理を依頼する方法は、大きく分けて以下の2種類です。
- メーカー修理を受ける
- 修理業者に依頼する
具体的な修理方法は下記の記事でも解説しています。
メーカー修理を受ける
PS4の修理はSonyのホームページから申し込めます。申し込みの際はSonyアカウントと製品のシリアルナンバーが必要になるので、事前に準備しておきましょう。修理の申し込みが完了すると、梱包と発送の案内メールが届きます。
その後、修理したいPS4を着払いで送ります。その際に一緒に送るものは下記のとおりです。
- 本体
- ソフト
- 周辺機器(コントローラーなど)
- ケーブル
- 記録媒体
- 受付番号案内メールの印刷
- 保証書(購入日と店舗印の記載があるもの)
修理期間は1週間から10日ほどですが、繁忙期はそれよりも長くかかることがあります。また、見積もりが10,500円を超える場合は、修理を続行するかキャンセルするかの選択が可能です。
修理金額はオンライン修理かそれ以外かで異なります。詳しくは次の通りです。
修理項目 | オンライン修理の費用(税込) | オンライン修理以外の費用(税込) |
---|---|---|
ワイヤレスコントローラーの修理 | 4,950円 | 4,950円 |
外装部品の交換 | 5,500円 | 6,600円 |
電源ブロックの交換 | 6,600円 | 7,700円 |
メイン基板の交換 | 16,500円 | 18,700円 |
ディスク読取、駆動ブロックの修理/交換 | 7,150円 | 8,250円 |
ハードディスクの修理/交換(1TB) | 7,150円 | 11,550円 |
ハードディスクの修理/交換(2TB | 10,450円 | 11,550円 |
HDMI、USBなどの交換 | 3,300円 | 3,300円 |
※2024年11月現在の金額
修理費用は、現金もしくはクレジットカードで支払います。現金の場合は、本体を受け取る際に宅配業者に支払いましょう。クレジットカードの場合は、修理完了後に送られてくるメールのURLから決済を行います。
修理業者に依頼する
引用:Switch・3DS・2DSの修理ならゲームホスピタルにお任せ!
PS4の修理はメーカー以外の修理業者にも依頼できます。修理業者であれば、メーカーの保証が切れて修理ができないPS4でも引き受けてくれる場合があります。
修理の依頼方法は業者ごとに異なりますが、事前に予約をしたうえで、店舗にPS4を持ち込むという流れがほとんどです。業者によっては郵送での修理も受け付けている場合があります。費用も業者ごとに異なり、ゲームホスピタルの場合は要お問い合わせとなっています。
ただし、修理業者での修理は純正パーツではなく互換品を使用することも多く、同じ症状が再発する可能性もゼロではありません。また、メーカーの保証対象の機種は、業者の修理によって保証の対象から外れてしまう場合もあるため、よく検討したうえで依頼しましょう。
買い替える
修理費用が高額になりそうな場合は、新品への買い替えも検討しましょう。完全に動かなくなる前であれば売却できる可能性が高く、新しいPS4の購入費用にも充てられます。売却する際には、不具合のあるゲーム機の買取に強い専門店への依頼がおすすめです。
ゲーム買取ゲームワールドでは、不具合のあるPS4でも買い取り可能です。査定はLINEで簡単に受けられ、キャンセル料もかかりません。寿命を迎えたPS4の処分にお悩みの方は、気軽にご相談ください。
PS4の寿命をなるべく延ばすコツ
以下のポイントを押さえると、PS4を長く使い続けることができます。
- こまめに掃除をする
- 通気性の良い場所に設置する
- 長時間のプレイを避ける
- ハードディスクをSSDに変える
- 定期的にバージョンを更新する
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
こまめに掃除をする
PS4の寿命を伸ばすには、こまめな清掃が効果的です。
本体の吸気口がほこりなどのゴミを吸い込み続けると、内部にほこりが溜まって空気の流れが悪くなり、放熱効率の低下や故障の原因になります。
掃除機を使って本体前面と背面の通気口やファンのほこりを取り除くことで、冷却効率を保ち、寿命を伸ばすことが可能です。
通気性の良い場所に設置する
PS4の起動中に本体背面の通気口が塞がっていると、排熱しにくくなり、寿命の低下につながります。PS4の寿命を縮めないためにも、風通しの良い開放的な場所に設置しましょう。
また、サイドのスリットからも熱が排出されるため、背面だけでなく左右の隙間も十分に確保できるのが理想です。
例えば、本棚のような囲われた場所に置くよりもオープンタイプのラックへの設置が適しています。また、床置きはほこりの吸い込みが増えるため、なるべく高い位置に設置するのもポイントです。
長時間のプレイを避ける
PS4が動作している間は熱が発生するため、長時間プレイし続けるとオーバーヒートして寿命を縮める可能性が高くなります。
発熱の程度は起動中のゲームやアプリによって異なりますが、連続でプレイする場合は、本体の省電力設定で自動的にスタンバイモードになる2時間を目安にした方が安心です。
また、PS4を長時間使わない場合は、スタンバイモードではなく電源を落としたほうが、本体にかかる負担を軽減できます。
ハードディスクをSSDに変える
PS4は、標準で500GBや1TBのハードディスクを搭載していますが、可動部品の少ないSSDに交換するとデータの転送速度が速くなり、耐久性も向上します。
特にPS4のゲームは大容量化が進み、ロード時間の長さに悩まされるケースも少なくありません。オリジナルのHDDでは読み込み速度が追い付かず、動作やフレームレートにも影響が出ているのなら、SSDに交換することで解消できる場合があります。
ただし、PS4のSSD換装は難易度が高いので、交換を考えているのなら手順をよく確認してから行いましょう。
定期的にバージョンを更新する
PS4のシステムアップデートには、新機能の追加だけでなく、不具合の修正やセキュリティの強化といった重要な役割があります。PS4を安定して使うためにも、システムソフトウェアは常に最新の状態に保つことが大切です。
PS4のアップデートはバックグラウンドで自動的にダウンロードされるよう初期設定されていますが、手動で確認することもできます。PS4のホーム画面から「設定」「システムソフトウェアアップデート」の順に選択し、アップデートがある場合は実行しましょう。
PS4を長く楽しみたいなら寿命を迎える前に買い替えるのがおすすめ
PS4に電源が入らなかったり、ディスクの読み込みエラーが頻発したりするようなら、本体の寿命が近づいているサインかもしれません。壊れたPS4はメーカーに修理を依頼できますが、古い型番だと修理を受け付けていない場合があります。
PS4の買い替えを考えているなら、完全に動かなくなる前に売却し、新しい本体の購入費用に充てるのも選択肢の一つです。
PS4の売却は、ゲーム買取専門店への依頼がおすすめです。ゲーム機に関する確かな知識を持ったゲーム買取専門店であれば、壊れたPS4でも値段がつきやすく、ジャンク品として買いたたかれる心配も少ないでしょう。
ゲーム買取ゲームワールドは全国エリアを対象にゲーム買取を行う宅配買取専門店です。壊れたPS4でも積極的に買取を受け付けており、年間15万台以上の実績をもとに正しい価格で査定いたします。査定料や送料、キャンセル料は一切かかりません。
査定はLINEからでも受けられます。PS4の売却を考えているのなら、お気軽にお問い合わせください。